久しぶりの書き込みが、こんなお知らせになってしまうのは、
とてもつらいのですが。

一昨年のスマトラ北部地震に続き、再びインドネシアで、
大地震が起きました。
今度は、私が3年間を過ごした地、ジョグジャカルタ市です。

ジョグジャのすぐ南にある海岸が直下型地震の震源地で、
避難民は20万人にも上ります。
28日夜11時のニュースでは、死者が3700人に上り、行方不明者も
まだ多く、死者の数はもっと増えるだろうとの見込み。

その新聞記事を、夕食を食べに行ったインド料理屋さんで読みました。
同居人が持っていた新聞の見出し。
「ジョグジャじゃん！」と思わず叫んでつかみとって、
文字を目で追いながらいきなり涙があふれてきました。

こんなに死者がいるのなら、私の友人知人も、亡くなっているんじゃないか。
負傷してるんじゃないか。
もしかしたらまだ瓦礫の下にいるかもしれない。
少なくとも何かしらの被害は免れないだろう。
家が倒壊したり、大切なものが壊れたり、大切な人を失ったり、
ものすごいショックを受けていたりしているんじゃないか。
あのひとや、このひとは。
あの場所は、あの通りは。

スマトラ沖地震のときも他人事ではありませんでしたが、
今回は、もう居ても立ってもいられません。
自分の大切な地が災害に見舞われるとはこういうことなのだと、
初めて身に沁みて思い知りました。

そして、おかしな話ですが、ジョグジャで起きるのなら
東京でも地震は起きるのだ、と妙な確信をしました。
どこかで、私は大丈夫、と思っていたらしいのですが、
私にこんなに近いところで起きるのなら東京でだって
起こってもまったく不思議はない、という感じです。
論理は飛躍していますが、はじめて地震というものを
腹の底まで揺さぶられる現実として感じたんですね。

逆に言えば、私のこれまでの想像力って、あんまり
たいしたことなかったんだなあと思います。

今はただ、できるだけたくさんの人が無事でありますように、
何かあったとしてもできるだけ早く回復しますように、
祈るだけです。

そして、もう一つできることは、信頼できるNGOにカンパをして、
地元の共同体がいずれ自立することを目標にしたきめ細かな支援に
使ってもらうこと。

日本で稼いだお金を、数年にわたって何回も支援しようと
今は思っています。

アチェの地震の傷もまだまだ癒えていません。
そして予想通り政府や大きな組織（赤十字とか）を通じた
援助金は被災者のニーズに応えるより共同体の絆をこわし、
あるいは巨額の使途不明金が誰かのポケットを潤しているとも
聞きます。
ジョグジャでも同じことが起こるのでしょう。

もちろん大規模な支援も、特に緊急時には、大切な働きを
していると思います。
ただ、現地の人たちときめ細かな人間関係をもつことが
できなければ、ほんとうに必要なニーズに応えていくことは
難しいでしょう。

だからこそ、カンパする先は選びたいと思います。
下記は、私が信頼するNGOです。
今も継続中のスマトラ沖地震被害への支援のようすは、
彼らのサイトでご確認いただけます。

もしよろしければ、皆様のあたたかいご支援を、伏して
お願い申し上げます。

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ジャワ島中部地震被災者支援カンパのお願い
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　5月27日午前5時54分(現地時間)、マグニチュード6.2の地震がジャワ島中部のジ
ョグジャカルタ市より15km程南の南部海岸近くで発生し、多数の死者（3000人以
上）と負傷者が出ています。避難民は20万人に上ると見られ、家屋、病院など建
物の被害も深刻であり、今後、中長期的な復興活動が必要になると思われます。

　インドネシア民主化支援ネットワーク（NINDJA）は、これまで現地と培ってき
た草の根のネットワークを生かし、ジャワ中部地震被災地支援カンパを呼びかけ
ることにいたしました。支援先は、いまのところ未決定ですが、今後の情報収集
と現地とのやり取りのなかで決定し、決定次第、NINDJAのホームページ（
http://www.nindja.com/）で随時公開していきたいと思います。

　集まったカンパは、信頼できる現地のNGOを通じて、地震被災者の支援に使わせ
ていただきます。みなさんのご支援、よろしくお願いします。

郵便振替　00140-5-37561
口座名義　インドネシア民主化支援ネットワーク
※通信欄に「ジャワ地震」と必ず明記ください

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Tel/Fax: 03-5313-4470